
もともと物置に眠っていた水槽。そしてこれも物置で眠っていた濾過ポンプ。これでメダカやドジョウが★にならない水槽を作りたい。たいして過密でもエサのやりすぎでもなく★になっていくので水質よりも水温が影響しているのかもしれない。しかし、ここは一つ水質悪化の2週間の壁に彼らはどう立ち向かっていったのか!プロジェクトX!ということで読んでもらいたい。
ここから、急に話がせこくなる。
まずは、水槽の底。つまり濾過ナンバー1の部分。昨日買った育苗トレイの残りがあり、これがもったいないので何とか使いたい。45cmの水槽にはちょっと小さかったが、有効活用。その上に敷くのはソイルではなく大磯砂3袋。あれ?足りないぞ!底面フィルターで底上げした分、その周囲に余計に必要だったのだ。ん〜。出費を押さえるために外から砂利を拾ってきて間に合わす。出費は抑えられたが濾過力は落ちちゃったな。
ホースでポンプとつなぐと絶好調水の出がいいぞ。水洗トイレのタンクより上。ここから、Yさんから強引に譲ってもらった書類ケース濾過ナンバー2、3、4の工作開始。一段目で水耕栽培をしようとしなければ、水が落ちる穴をそれぞれのトレーに無造作に開ければよい。しかし一段目にはある程度、そして溢れない程度の水深が必要。開けては水を流し、開けては水を流しで結局30こ程度はそれぞれのトレーに穴を開けた。穴あけの位置がポイントなんだなぁ。段違いの位置に穴を開けることで、流れる長さをかせごうとしているのだ。川の水が流れて行くうちに澄んでいくのと同じ原理だ、やるな、俺。
なんとか水が溢れない状態をキープできるようになったので次は濾材探し。水耕栽培をたくらんでいるのでハイドロボールとゼオライトははずせない。これが濾過ナンバー2。これは100均で購入できる。次に活性炭を使おうと思ったのだが、トレーを満たすだけの活性炭となると消臭剤を結構買わないとならない。たまたまHMでアクアリウム用のネット入り活性炭が298円だったのでこれを購入。これが濾材ナンバー3。
あとひとつ。安くてバクテリアがつく小さな穴の開いたもの。本物の濾材も700円ほどであるのだがなるべく安くあげたいルールに反する。そこで園芸コーナーで鉢底に入れる軽石を購入これも298円っと。ん〜。濾材だけで1000円ぐらいかかったなぁ。しかしこれで必要なものは全て揃った。「手作りには金がかかる。」ことを忘れていた。
ちょうどよい穴をトレーに開けたはずなのに濾材をいれると抵抗になってまたバランスが狂う。またまた穴を開けては水を流し、そしてまた穴を開ける試行錯誤をしばし…。
市販の上部濾過装置だって容積は小さいがトリプル構造。給水と排水の絶妙なバランス。簡単なことをやっているようでプロトタイプを作るまでは大変だったろうな。
水耕栽培部分までは手が回らず、Yさん任せ。お茶の1.5リットルペットボトルがこれまた絶妙に2本トレーに収まる。

カットし、切った部分にテープをはり、手作り感も演出してもらった。そして、種がハイドロボールの隙間に落ち込んでいかないように工夫。濾過マットに種を植え付けるのだ。さすがピンセット職人Yさん。このころぼくはもう疲れていた。アーチ橋の模型を作った時のことを思い出した。結局一人では飽きてしまうのだ。いつも。最後に不安定な水量を調節したのも結局Yさんだ。思いつくのも飛びつくのもだれでもできるけれど、最後帳尻合わせる人がいないと完成はしない。
こうしてアルティメット水槽は完成した。あとはドジョウの投入を待つだけだ。ドジョウが長生きし、そして野菜が育ってこそ「すごいぞ、これぞアルティメット」という賞賛が得られる。
今日は、(今日も)満足いくものができたなぁと思っていたのだが、帰宅する途中ふとあることに気がついた。
その1…ドジョウのエサは結局投入しなくてはならないじゃないか。これじただの4段階路
かシステムだ。食物連鎖になっていない。
その2…ポンプを作動させるには結局電気が必要じゃないか。これじゃ、外に置いてあるメ
ダカ池のほうがよっぽどエコだ。
その3…植物の成長には光が必要じゃないか。窓辺においてしまうと、またドジョウが弱っ
たり、苔が水槽についてしまうではないか。
この3つの課題をクリアーしてこそ、「アルティメット」かなぁ。
眠いけど、つい語ってしまいました。
最後にこの水槽づくりにいくら費用がかかったか整理する。
育苗トレー…100円
ホースジョイント…150円
水道ホース…150円
ハイドロボール…200円
ゼオライト…200円
活性団…300円
鉢石…300円
大磯砂…600円
合計2000円弱。
工夫する、工作する楽しさで考えると2000円も高くないが、2000円出すと外掛けフィルターなど市販品は十分買えてしまう。たとえ試行錯誤であってもそれなりの成果が出るとむくわれるなぁ。
それじゃおやすみなさい。